G.16.3 風荷重ジェネレータ
風荷重ジェネレータは、風圧力とこれらの圧力の作用する高さ領域の入力を行い、ノード点とメンバー荷重を生成するユーティリティです。
この機能は、2つのタイプの構造に対して利用できます。
- パネルタイプ、すなわちクローズ構造
- オープン構造
クローズ構造
クローズ構造は、オフィスビルのような構造であり、ガラスファサード、アルミシート、木材パネルや荷重を伝達しない壁などの非構造エンティティが、風に対して障害物として働きます。これらのエンティティが構造モデルに含まれない場合でも、それらに風が吹き付ける結果として生じる荷重を計算する必要があります。そのため、そのような構造物の荷重生成に含まれるステップは次のとおりです。
- パネルの同定 – メンバーによって囲まれる領域である多角形閉領域が形成されます。その領域は、一辺に沿う地表レベルとそれ以外の辺に沿うメンバーとの間にも形成されます。
- 各パネルの重心(CG)を計算します。
- 各パネルについて、重心から、パネル境界を形成するメンバー(または地面)の中点までの直線を引きます。パネル領域には、2つの側面がそれぞれのメンバー(または地面)の一部で構成され、他の2つの側面がCGから対応するメンバーの中点に向かう線であるいくつかの四辺形が含まれます。
- 四辺形に含まれる領域は、2つのメンバーが接する点にあるノードの影響面積として割り当てられます。
- 影響面積内に含まれる平均風圧とノードの暴露係数を影響面積に掛けます。得られる値は、ジョイントの集中風力です。
プレートとソリッドは、パネル面積の計算において考慮されません。パネル内の開口部は、暴露係数の助けを借りてモデル化されます。暴露係数は、パネルの各ジョイントに関連付けられ、そのジョイントに影響する面積を低減する、または割り増す分数です。
自動化された荷重ジェネレータの使用は、鉛直パネルに限ります。全体Y軸(Y UPの場合)に平行でないパネルは、個別に載荷される必要があります。